Vol.85 入社後の活躍がチャンスを広げる
2009年02月20日
Aさんは30歳。セールス&マーケティングの担当者として高い実績をあげ、プレイヤーとしての自信もついてきたことから、次のステップとしてマネジメントを意識するようになりました。ただ、社内体制が旧態依然としており、昇進には実績よりも社歴が重要視される文化だったため、環境を変えて次のステージに挑戦したいとの思いで転職活動を始められました。
Aさん自身、今までの実績から順調に転職活動が進むと思っておられたようですが、なかなか苦戦が続きます。最初にお会いした時は、少し悩んだ表情でした。
「今回の転職活動、少し苦労なさっているようですね。」
「そうですね。思っていたよりも厳しいなと感じています。これまでプレイヤーとしては自分でも納得できるくらいやってきたので、今回の転職では事業部門の責任者やマネージャーのポジションに拘っているんですが、なかなかうまく行かなくて・・・」
お話しをお聞きしていると、部門責任者やマネージャー職へのこだわりが強く、マネジメントのポジションを選んで応募しているものの、経験がないため断られるというパターンが続いているようでした。
企業がマネジメントを任せたい人材とはどんな人でしょうか。企業側の視点に立つといくつか見えてきます。転職者がマネージャーとして活躍したいと思っていても、その部署には前から勤めている方々がいます。同じ業界出身で既にマネジメント経験の豊富な方であれば周囲も納得感がありますが、そうでなければ仕事における成果や実績を通してまずはメンバーから認められる人物になっていくことが必要です。逆を言えば、入社後に即戦力として活躍することができれば、マネジメント職へのチャンスが自ずと広がってくると言えるのかもしれません。こうしたお話しをAさんにさせてもらったところ、
「そうですね。これまでの活動の中では、マネジメントのポジションにつけるかどうかばかりを気にしていましたが、その前に、自分はその会社に貢献できるか、ちゃんと成果を出せるのかがまずは重要ですよね。即戦力としての貢献、成果という点もしっかりと考えて臨みたいと思います。」
後日、Aさんはひとまずポジションにはこだわらず、自分が即戦力として活躍できる分野かどうか、また成果がきちんと評価される組織であるかどうかを重要なポイントとして転職活動を始めました。そうしたところ、いくつかの会社から内定をもらい、最終的にWEBマーケティング会社のコンサルタント職(マネジャー候補)として入社しました。
入社後も、これまでの経験を活かし早々に実績を上げ、その成果が認められて現在は新規事業担当マネジャーとして活躍しておられます。
成長を志向し、次のステップに進むために転職をご決断される方は多いと思います。ただ、転職活動の結果として出てくる内定通知書に記載された条件やポジションが転職の本質的なゴールではありません。即戦力としての期待が高い中途採用者として、まずは活躍する・成果を上げることではじめて、目指していたキャリアを掴んでいくことができるのではないかと思います。転職は次のステップに進むための第1歩ですが、入社後すぐに2歩目・3歩目と踏み出していけるかどうか、そういった点も踏まえて中長期の視点に立った転職活動ができると選択肢はグッと広がりそうですね。
今回の教訓&アドバイス
- 1.まずは転職先で確実に活躍できる領域があるかしっかり考えること
- 2.マネジメントポジションは、まわりの信頼無くしては得ることができない(説得力を持ちましょう)
- 3.転職の成功はオファーレターの内容ではない、その後の活躍が成功へとつながる




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